全速力海岸
スタッフブログ

2006年

http://tan-pen.jp/blog/2006/03/post_28.html
http://tan-pen.jp/blog/2006/04/post_30.html
http://tan-pen.jp/blog/2006/04/post_31.html


 


『全速力海岸』(その1) 2006年03月29日 10:13

『全速力海岸』
脚本・監督:中野裕之 
撮影日 2006/3/9 
クランクイン   8:00@九十九里片貝海岸
クランクアップ 17:00@九十九里片貝海岸

1月初旬、第1期配信は力作だらけなので、
ちょっとプレッシャーを感じつつどないしょうかなと打ち合わせを始める。
映画的ものコント的?なものはあるので、同じ方向はやめようではどちらに行けばよいのだろう。
疾走感やノリのよい作品がないからそちらに行こう。
なんてポンポン話が進んでゆくうち、中野監督の名前があがっておりました。
コマーシャルでは何本かご一緒させて頂いたことはあるものの、
色々条件の多い<One Day Movie>を受けてもらえるかは一抹の不安はあるも電話してみようと。
なかなかつながらぬ監督の携帯にアプローチすること数回。
受けてくれるかなあの不安がジョジョに‥
「はい、中野です」のやわらかい声を聞いたとたん不安がなくなり
短編.jpの主旨とお願いをとうとうと話しており
「面白いことやれるならやりますよ」とのやさしい返事を聞いたときは少し感激。
1月末、中野監督と最初の打ち合わせで再び短編.jpの主旨と映像的かつダイナミズム?
とかスピード感があるものがやりたい(小声になって)金はないけど‥
など話し終えるやいなや「なんとなくやりたいことあるんだよね」との発言。
それがひたすら走っている男の話。
走るとなると画になるのはやっぱり海岸じゃない。
でも青春の巨匠みたいなのはガラではないし、なんか伝説の海岸があってそこ走ると‥
てなプロットが2時間の打ち合わせのなかで生まれており、
そこは「全速力海岸」ってすでに呼ばれておりました。
「じゃあ全速力でホン書いてみますよ」とやわらかい声で中野監督。


『全速力海岸』(その2)2006年04月04日 09:56

2月初旬さすが全速力って訳には進まずで、
アソシエイトプロデューサー:大野敦子、ラインプロデューサー:金森保からホンいつ頃ですかねえ?
とやんわり問い合わせが。
多忙な監督ゆえに短編に専念してとのお願いもできないので
3月前半の撮影予定の情報だけを入れ待機。
待つこと2週間。
週明けに会いましょうのメールが届いて、撮影まであと何日だという心配が少し募りつつ、
脚本打ち合わせにのぞむ。想像以上のオバカでヌケのよいお話が。
撮影場所も目星あるんですよなどと話早いはこの人は。
お金無いから音楽はどうしようかねえという課題が残りつつ、
ホンもロケ地も決まり次なる大事はキャスティング。
低予算の作品なのに贅沢な人ばかりでも、中野監督の威力抜群ですんなり決定。
バンドのボーカルでもある乃木役:綾野剛の曲。
聞いてみるとすごくいい感じなのでキャストついでに音楽まで決定さすが全速力早いねえ。
そして監督から唯一のお願いがホットビジョンを使いたい。
初めて聞く機材、それって?説明を受けスタッフ一同、全速力の源なりと。
さてさて準備万端と思いきや、どうもお天気が微妙。
降雨率50%で海岸でのロケはそうとうやばいですよ。
<One Day Movie>ゆえのぎりぎりの判断が…
決行か順延かもやもやしたままロケの2日前。
天候はなんとかなりそうでひと安心…と、キャスト1名急病で降板だって。
代役探しで撮影前日も全速力。


『全速力海岸』(その3) 2006年04月08日 00:07

3月9日。
早朝曇り気温9度九十九里片貝海岸。
天気はなんとか一日もちそうな予感。
冷たい風が身体にしみ浜辺の砂が眼と口に容赦なく侵入。
ホットビジョンのセッティングが着々と進む一方で、人物のみのカットを着々と進めて行く監督以下スタッフ。
中野組さすがに手練な進行具合、全速力スタッフだねえ。
カメラがホットビジョンに搭載。
ホットビジョンの爆走とともに全速力キャストの登場。
まずは野村役:森下能幸が寒風吹きすさぶ九十九里をスーツ姿で全速力5本、
砂浜ダッシュはたいへんです。
乃木役:綾野剛は剣道着姿でまずは港を全速力10本。
岐阜一の中距離ランナーの姿はまさしくは疾走。
山岸役:村上淳と綾野剛の立ち回りでも小回りのきくホットビジョンは大活躍。
お笑い?な戦いに躍動感をもたらしてくれる。
でも360度回転撮影はスタッフ隠れるのにひと苦労。
午後からは寒風&砂嵐の浜辺でホットビジョン再び爆走!! てことはキャストも全速力なわけで…
.村上淳は不安(走れるの?)を一掃する砂浜ダッシュで全速力10本。
綾野剛は再び岐阜一疾走全速力10本。
由美役:渡辺真紀子はヘアもメイクもあるもんかで全速力15本。森下は午後の追加で全速力6本。
好子役:細井ゆめのは寒風のなかテープ担当でひたすら立たされたあげくに全速力5本。
古い体育会のしごきのように、中野監督繰り返しテイクを重ねて行く「もう1回お願いね」
 あのやわらかい声はこういう時に有効だね。
薄曇りで安定していたとはいえ8時から17時で無事撮影完了。
骨まで冷えて髪の毛も口も耳も鼻も砂だらけになりながら、
走り回ってくれたキャストもスタッフもほんとうに全速力な人々でした。
みんなの願いがひとつでも叶いますように…だってここは伝説の…
ナイスな1日をありがとうございました。

ちなみに編集でも中野監督は全速力な人でした。(了)

  
 



     


 
中野監督からのメッセージです。

バカカッコイイ?!をテーマに、
Have a nice day な気分の短編を撮ってほしい
との事で、タイトルを考えているうちに
この企画ができたのですうー!
全速力で走る若者には岐阜県体育大会陸上部で
一位の綾野剛。音楽も綾野くんだよ。
そしてバカカッコイイといえばムラジュン。
ナイスな竹刀さばき!!!
どうしてこんな走り方ができるのか森下能幸!!
花粉症の謎の女には渡辺真紀子。
細野ゆめのちゃんのスタートで全員が
ただ爆走するだけの短編です(笑) 

 
 

 
      TOP←   →全速力海岸





inserted by FC2 system