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第５話「早過ぎる」




この一連の出来事は一通の手紙のようなもの
差出人は増澤磐二　受取人は原田保
















台湾で駆け落ち同然で結婚した保と亜以子の再会






保は女優の原田志津香と結婚

















しかし志津香は保を放り出す






増澤磐二が拾う






お礼に訪れた保の邪気のない笑顔


























二人は親交を深める






保は　殺人事件を目撃






亜以子が志津香を殺し






さらに夫譲治を殺そうとしたのを保が止める































台湾などに行かず警察に行ったほうが良ければ僕を呼び戻してください。





俺（増澤磐二）がこんな厄介ごとに関わり続けた理由はただ一つ
原田保の無実を証明するため












原田保氏は生きています
事件当日の台湾への逃亡　自殺工作も原田平蔵氏の計画






全て上手くいきました
ただあなたには大変なご迷惑をおかけしてしまった











原田保氏は何故あの夜横浜港まで送ることを私に頼んだのでしょう？
原田平蔵や正虎ではなく　よりによって私のところへ






その答えはあなたがご存知です
あなたのような人間になりたいと思っていました。






あの夜が　その最後の分かれ道だった。
あなたに会えば正しいほうを選べるのではないかと






愚かな男です











時代が違えば彼とはまたギムレットを一緒に飲めたのかもしれませんね






さよなら
















お元気で




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